翌日はひがし茶屋街を散策しました。
金箔や漆のおはし専門店や和菓子店など、風情ある街並みが続いています。
格子戸をあけて中に入ってみてはじめて何のお店かわかるという、全くショーウインドーがないのです。
金沢の商人は奥ゆかしいのか、それとも商売っ気がないのか？
私はお店に入ってはあれもこれもと欲しくなり、自分の欲望と葛藤していました。
ランチは近江町市場の回転ずし屋に行くことに。
人気のお店とあって店先には長蛇の列ができていました。
１時間以上はまったでしょうか。やっとのおもいでお寿司を頬張ることができました。

近江町市場は日本海で捕れた新鮮な魚や海産物、加賀野菜・くだものなどのお店がひしめき、まるで
迷路のような商店街でした。あまりの人込みに、おばさんたちは迷子？になりそうでした。
お腹が満腹になったところで、金沢最後の観光「長町武家屋敷跡」に行くことにしました。
加賀藩に仕えた多くの武士の屋敷は土塀に囲まれ、大きな門がまえの屋敷で、時代劇の撮影にでも使え
そうな屋敷跡でした。

帰りの新幹線の時間が迫る中、金沢駅までみんなで歩くことにしました。
街中を流れる大野庄用水にそって３０分、すこしでもみんなと一緒にいられることを惜しむかのように、
歩きました。　還暦を過ぎたというのにまだまだみんな元気です。
金沢駅に着くと喫茶店で、お茶をすすりながら「お疲れさん会」となりました。
あっという間の金沢旅行でしたが、マンドリンクラブという絆で結ばれた仲間とのひと時は、かけがえの
ないものです。
最後にみんなで握手を交わし、また２年後の再会を期して新幹線に乗り込みました。

これから歳を重ねていっても、この仲間たちと旅行を続けたいと、私は願っています。